Eさんは、30年以上、歯科衛生士として仕事をされています。仕事柄、患者さんの口の中を覗き込んでの精密な作業なので、どうしても背中を丸めた姿勢になってしまうのも無理はありません。猫背・巻き肩から当然、肩こりにまで発展してしまいます。
特に右の肩こりがつらいとおっしゃっています。またここ半年くらい、左肩が五十肩になってしまい、腕を下した状態から無理をしても120°くらいしか挙がりません。さらには、右ひざにも痛みがあり、正坐ができない状態です。こういう言い方もなんですが、「痛みのデパート状態」というところでしょうか(すみませんm(__)m)。
検査&施術
脚長差を検査すると左足がやや短く、骨盤にゆがみが認められたため、骨盤ブロックで矯正。背骨を含んだ胸郭全体の可動性が著しく低下しているので、体幹に可動性を付けるテクニックで矯正。第1胸椎が左回旋変位を起こしていました。これが右の肩こりの主な原因です。この第1胸椎を正しい位置に矯正。
職業病とも呼べる猫背に対しては、当院の最も得意とする技術の一つである猫背矯正テクニックを行う。この時点でも左の五十肩の可動性がかなり改善しました。
左の五十肩に関しては、左の肋骨の可動性も著しく低下しているので、肋骨に正常な可動性を付ける矯正を施す。
右ひざについては、大腿骨に対する脛骨の回旋の動きに制限があるのと、大腿骨と脛骨との間に適度な間隙(関節のあそび)がないので、これらの関係を正常な状態に矯正し、さらに緊張の強い大腿四頭筋の筋膜をリリース。
これらの多岐にわたる施術を行った結果↓
- 猫背・巻き肩が大幅に改善!
- 左の五十肩の可動域が、120°→150~160°に改善!
- 右の肩こりもほとんど残っていません!
- 痛みなく正坐ができます!
現在までに間隔を詰めて4回お越しいただいていますが、ご本人の努力(自宅でのエクササイズなど)もあり、症状がぶり返すこともなくますます良くなっています。特に五十肩に関しては、カイロプラクティックをもってしても通常であれば改善にかなりの時間を要しますが、Eさんの場合、主な原因が関節の拘縮というより猫背だったのでこのように順調に回復しているようです。
当院の施術ががっちりはまったようで、Eさんもとても喜んでくださっています。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)