7~8年治らない坐骨神経痛 ─ E様(33歳・女性)

- update更新日 : 2022年04月18日
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左のお尻から太ももにかけての痛みと重さが7~8年も続いていて治まらないとのことで、会社員のEさん(33歳・女性)がお見えになりました。整体院などにも通ったそうですが、これまで坐骨神経痛が良くなることはありませんでした。現在は仕事で県外にまで車で移動することも多く、どうしても坐骨の痛みがつらいため、藁にもすがる思いで当院を訪れました。

施術

症状としては、坐っていても立っていても、ずっと左のお尻(坐骨)が重い。仰向けでひざを伸ばしたまま左脚を持ち上げると、左のお尻から太ももにかけて痛みが出る。
 
脚長差をみると左足がやや長い。左足をついつい組んでしまうらしい。骨盤が歪んでしまっているので、骨盤ブロックで矯正。腰を丸めて坐るらしく、下部胸椎から上部腰椎にかけて猫背があるので、これを矯正。
 
ここで仰向けになってもらう。第2頚椎が右回旋変位を起こしているので、これを矯正。
 
先ほどうつ伏せで骨盤ブロックを使って骨盤を矯正したはずですが、まだ左右でねじれが残っていて、脚長差もあります。骨盤は大きな骨ですので、うつ伏せで揃っても仰向けで揃っているとは限りません。うつ伏せと仰向け両方チェックする必要があります。
 
骨盤をよくチェックしてみると、左の骨盤(腸骨)が前上方へ変位しているのが分かります。左腸骨を前上方に引っ張っている筋肉があるということになります。経験上、腸腰筋と大腿四頭筋を触診すると、かなり緊張しているのが分かりました。「腸腰筋と大腿四頭筋をストレッチしながら腸骨を矯正するテクニック」を施す。すると骨盤の左右差はなくなり、脚長差もなくなりました。
 
ここで、左脚をひざを伸ばしたまま持ち上げても痛みが出ません。立ってもらっても、いつもの坐骨の重さは感じなくなっていました。

そして現在

現在、4回お越しいただいています。2回までの施術の後は症状が戻るのが早かったようですが、3回目の施術から4回目の施術まで、10日間、間隔があいたものの坐骨神経痛の症状は出なかったとのことでした。その10日間の間に東京に出張があったり、県外まで運転したりなど、かなり過密スケジュールだったにもかかわらず、体調は良好だったようです。
 
坐骨神経痛の原因や症状の出方は様々です。Eさんの場合は、左の腸骨の前上方変位が原因でした。その左腸骨を前上方へ引っ張っていたのは腸腰筋と大腿四頭筋でした。なぜそれらの筋肉が強く緊張していたのかは特定できませんが、左足を上に組んで坐る習慣があったのも原因の一つだと思われます。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)