あごの痛み、首こり、肩こり、猫背、巻き肩 ─ Y様(34歳・女性)

- update更新日 : 2022年04月18日
folder施術レポート

あごに痛みがある女性

Yさん(34歳・女性)は、左のあごの痛みを訴えて、ご来院されました。昨日、予約のお電話をいただいた時よりは痛みは緩和していますが、下あごを左右に交互に動かすときだけ、少しこわばるような痛みがあります。他にも、左側の首と肩のこりもあります。今日は大丈夫ですが、しばしば頭痛もあるそうです。

検査ならびに施術

姿勢は猫背で巻き肩が強いです。猫背は小学生の頃から親に注意されていたそうです。仕事は細かい手作業をしているらしく、どうしても前かがみの状態が多いようです。
 
足の長さをみると左足がやや短い。背骨を揺らすテクニックを施すとそれだけでそろいました。胸郭がかなり固まっているので、胸郭解放テクニックで緩める。胸郭に適度な可動性が付いたところで、猫背の矯正。第1胸椎と第7胸椎が後方に出てきていて、その2か所を頂点に猫背になっているのでこれを矯正。そして巻き肩の矯正。
 
15年前に交通事故に遭ったことがあり、それ以来、左だけ耳鳴りがするようになったとのこと。頚椎を触診すると、第2頚椎が大きく右回旋変位を起こしています。これが、耳鳴り、頭痛、そしてあごの痛みのメインの原因ではないかと想定しました。この第2頚椎を矯正。
 
首と頭はすっきりしたようです。耳鳴りは、長期間経過しているとなかなか改善しにくいものです。しかし第2頚椎が原因であることは間違いないので、根気強く矯正を続ければ少しずつ改善できる可能性があります。
 
この時点であごの不調はもう少しといったところ。そこで頭蓋骨の調整をしてみると、最初は不調だった下あごを左右へ振る動作が違和感なくスムーズにできるようになりました。
 
この時点で「腰も診てもらえますか?」と言われたので、検査してみると、仰向けで両膝を立てて右に倒すと左の腰に痛みが出ます。腰痛に効果てきめんの「動体療法」で即座に痛みは消失。

施術後のチェック

最後に立ち上がってもらって姿勢をチェックすると、猫背と巻き肩はかなり改善しており、首、肩、あご、すべて楽になったようです。ゆがみが大きく、過去に交通事故に遭われたこともあり、良い状態が定着するまで5回以上は施術を繰り返す必要がある旨をお伝えしました。
 
Yさんのように、「症状のデパート」のような方は結構おられますが、メインとなっている原因が複数の症状を引き起こしていることはよくあることです。ですのでメインの原因を取り除けばOKなわけで、必ずしもそれぞれの症状に対して施術を行う必要はないのです。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)