当院のお客様であるMさん(50代・男性)のご紹介で、長年の腰痛で悩んでおられるEさんがお見えになりました。Mさんは実は数年前に当院に一度来られただけなのですが、つらい腰痛が運よく1回の施術で良くなられました。そのことがあって、どこに行っても良くならずにお困りのEさんに当院を勧めてくださったのでした。「寺田さんのところで1回で良くなったよ」という触れ込みで。
そうすると私の超えるべきハードルは自ずと上がってしまうのですが・・・。しかし、ご紹介いただくことは誠に光栄であり、何が何でもご信頼に応えなければという意気込みで施術にあたらせていただきました。
Eさんは、約5年前より腰痛が始まり、年に2~3回は症状が非常に悪化し、腰に痛みだけでなくしびれも出るほどでした。立ち仕事なのですが、特に立位で後ろに反らす動作で腰に痛みとしびれが出ます。今回も強い症状が出たため、良いと聞いた病院や整体院に行っては見たもののなかなか良くならず、たまたま知り合いのEさんに相談したところ、当院を勧められたのでした。
検査&施術
伏臥位で脊柱を押圧してみると、腰椎に可動性が全くなく、棘突起の間隔も狭まっていました。背骨自体に回旋変位(サブラクセーション)などはないため、椎骨間の適度な間隙が失われている、つまり椎間板が狭まってしまっていることが主な原因ではないかと考えました。聞いてみると、坐るときにどうやら足を組んで腰を丸めるのがクセになっているようでした。腰に過剰な負荷がかかっていたのです。
施術としては、このような状態では椎間板を広げるのと、緊張している筋膜を緩めるのを同時に行える「動体療法」(最近こればっかりですが)のテクニックを使ってみました。動体療法とは、キネシオロジーの筋肉反射を応用して作り上げられた画期的な施術法です。
立って腰を後ろに反らしてもらうと、もうほとんど痛みもしびれもありません。これまでどこに行っても良くならなかったEさんは、びっくりするやら嬉しいやらで少し興奮されているようです。
2回目の施術
長年引きづっている腰痛なので、大事をとって2日後にお越しいただきました。でも、立位で腰を後ろに反らしても、少しの違和感があるだけで、以前のようなつらい痛みやしびれはもうないようです。初日とほぼ同様の施術を行いました。再度、立位で腰を後ろに反らす動作をしていただきましたが、先ほどのような違和感すら全くなくなりました。
「今後何か起こってもココ(てらだカイロ)があるからもう安心です!」と喜んでくださいました。治療家冥利に尽きる大変嬉しいお言葉です。
このところ「動体療法」ばかり多用しているので精度が上がり、すぐにクライアントさんの症状に変化を起こすことができるようになってきました。Eさんのような「筋・骨格系」の症状の場合ですと、「カイロプラクティック+動体療法」の組み合わせが今のところ最強のようです。しかし、自律神経あるいは内臓由来の症状ではやはり内臓マニピュレーションや頭蓋骨調整といったより高度なテクニックも求められます。
これからもクライアントさんの多岐にわたる症状に対応できるよう、引き続き幅広く研鑽を積んでいきたいです。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)