あごが痛くて開けられない ─ S様(49歳・女性)

- update更新日 : 2022年04月19日
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会社員のSさん(49歳・女性)は、1週間前に食事中に右のあごが「ガクッ」となり、それ以来痛みで口を開けることができず当院にお見えになりました。どのくらい開けられるかを検査してみると、指が縦に2本も入らないくらい開けるのが困難な状態です(要するに1本半くらいでしょうか)。

あごの痛みと開けづらさの原因は様々あります。私の経験では、半分以上は頚椎(特に第2頚椎)に問題があるケース。その次に多いのが、頭蓋骨に問題があるケース。そして、多くはないが時間が経つと厄介なのが、顎関節自体に問題があるケース。以上が、主な原因となります。

細かく挙げれば、猫背、骨盤のゆがみなども原因としてありうるので、それらは必ず調整しておく必要はありますが・・・。

施術

さて、Sさんの場合、第2頚椎に右後方変位のサブラクセーションがありました。これを矯正すると、あごの痛みが随分軽減し、縦に指2本が十分に入るほど口が開けられるようになりました。

次に頭蓋骨、主に後頭骨、蝶形骨、側頭骨を軽く調整すると、さらに開けやすくなりました。ついでに、あごの筋肉(咬筋、側頭筋)を緩めてあげました。これらの施術で、まだ完ぺきではありませんが、痛みも開けづらさも随分改善したようです。

Sさんの場合、メインの原因は、第2頚椎でした。一般的にも、あごの問題の原因としては最も多いです。

関節円板に問題を起こす原因とは

顎関節自体に問題がある場合、特に口の開け閉めの時に「ガクッ」と音がしたり、衝撃があったりなどの症状は1年以上経過していると治りにくいです。これは、下顎骨と上顎骨との間にあるクッションの役割をする「関節円板」を固定する靭帯が何らかの理由で伸ばされて緩んでしまっているので、関節円板を固定することができず「ガクッ」となるのです。関節円板を固定する靭帯がゆるんでしまう原因としては、例えば、頬杖、うつぶせ寝、などが考えられます。

口の開け閉めの際に、「ガクッ」と音がしたり、衝撃がある場合は、このような原因が考えられるので、少しでも早く施術を受けられることをお勧めします。1年以内がベターです。

さてSさんですが、2回目のときは、かなり痛みも開けづらさも減っていました。初回と同様の施術で、ほぼほぼ完治といって良いレベルにまで改善しました。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)

あごの痛みの改善について