ぎっくり腰で歩くのも痛い女性 ─ A様(34歳・女性・会社員)
このところぎっくり腰のお客様が多く、どうしてもぎっくり腰の投稿が続いています。朝晩の冷え込みも関係あるのでしょうね。
Aさん(34歳・女性・会社員)はホテルの清掃の仕事をされています。清掃だけでなく、清掃後の各部屋のチェックも任されています。1週間前にぎっくり腰を起こし、なんとかだましだまし仕事を続けてきたものの、とうとう痛みに耐えきれなくなり、当院にお見えになりました。
当院の部屋に入ってこられるときも痛みが激しくてまともに歩ける状態ではありませんでした。よくぞこの状態で仕事を休まずに続けられたものだと感心します。この傾向は女性に多いですね。男性は割とすぐに休みます(笑)。いえいえ、休んだ方が早く回復するのでその方が良いのです。
さらに、今回はぎっくり腰だけでなく、頭痛とめまいもあり、やはり1週間くらい前から起こっているようです。めまいは以前はなく、頭痛についてはもともと頭痛持ちだったが、この1週間特にひどいということです。
ぎっくり腰の施術は慎重に!
今日は痛みが激しいので、詳細な痛みの検査はできませんでした。
少なくとも少しでも歩くのが楽になっていただくのが本日の施術の目標です。
本日はベッドに寝かせることが出来ないので、立位、または坐位で施術を行います。
まずは立位で、「筋性防御反射」を解除する施術を行います。
筋性防御反射とは、痛みの起こっている部位をかばうために筋肉が硬く収縮する防御反応のことです。
しかし逆にこの反射が続く限り、痛みは永続することになります。皮肉ですが。
立位で、ある部位を押圧しながら深呼吸させたり、足踏みさせたり、いくつかの操作をしながら筋性防御反射を解いていきます。
次に坐っていただいて、腹横筋という筋肉の筋性防御反射を解きます。
この段階でもある程度痛みは楽になっているはずです。
ここでギックリの即効治療である「動体療法」の出番です。
動体療法では、坐った状態から前屈してもらう動作があるのですが、この動きが痛いようでなかなか前屈できません。ですので、これはできる範囲で行ってもらいます。
さらに、坐ってできるいくつかのテクニックをした後に、再度坐った状態からの前屈をしてもらうと、今度は随分と楽にできるようになりました。
この時点で歩いてもらいましたが、まだ痛みはあるものの、最初のようなかばうような歩き方ではなくなりました。
最後にテーピングをして、本日の施術は修了です。
2回目は、もう少し踏み込んだぎっくり腰の施術と、さらに頭痛とめまいの施術も行う
2回目は2日後にお越しいただきました。
今回は前回より痛みが減っていて、仰向けに寝ることができたので細かい検査ができました。
以下の動きで痛みが強くなります。
- 仰向けで、右足を他動的に持ち上げる動作
- 仰向けで両膝を立てて、両膝を他動的に胸に近づける動作
- 仰向けで両膝を立てて、両膝を他動的に左に倒す動作
今回は、前回の施術にプラスして、仰向けでの動体療法のテクニックをいくつか追加しました。
すると、上記の動きでの痛みはすべて消失しました。
今回は前回できなかった頭痛とめまいの施術もできそうです。
今日は頭痛薬を飲んでも効かないらしく、現時点でも頭痛が続いています。めまいもです。
頚椎を検査すると、第2頚椎にサブラクセーション(矯正すべき関節機能障害)が起こっています。
頭痛の原因で最も多いのがこの第2頚椎のサブラクセーションです。
この部分を矯正して確認してもらうと、頭痛は取れたがめまいはまだ残っているとのこと。
そこでNEW動体療法で顎関節と頭蓋骨の調整を行ってみました。
わずか1~2分足らずの調整ですが、めまいもなくなりました。
3回目以降の施術
3回目も2日後にお越しいただきました。
まだ、腰痛、頭痛、めまいは少しありますが、以前に比べ随分と楽になっているとのことです。
施術後、すべての症状が消失しました。
4回目については、腰痛とめまいはなく、頭痛は昨日起こっただけで、頻度も強さも減っているようです。
あと2~3回の施術で完治するでしょう。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)