イラストレーターのYさん(37歳・女性)が、慢性の肩こり、首こり、頭痛を訴えてお見えになりました。また、最近左の股関節にも痛みが出ることがあるとのことです。股関節の検査であるファベレ・パトリックテスト(下図)で痛みを訴えます。
施術
まずは、当院オリジナルの筋膜リリースを施し、全身の筋肉の緊張をゆるめ、骨盤と背骨の歪みを整えます。
(※当院で行っている筋膜リリースは、筋・筋膜の調整だけでなく、骨格の調整も同時に行えます。)
この時点で、左股関節のパトリックテストを行ってみると、少し痛みが軽減してはいるが、まだ残っているとのこと。そこで、腰椎椎間板の調整と神経リンパ反射を使った施術、そして股関節の「動体療法」を施して、再度テストをすると、ほぼほぼ痛みはなくなっていました。
しかし、ここで全身の血行が良くなってきたからなのか、左股関節の痛みがなくなったからなのか、右後頭部の頭痛が強くなっている(強く感じる)とのことなので、頚椎を触診してみると、第2頚椎の棘突起が右方向に少し回旋しているのが分かりました。(※神経学では「ゲートコントロール説」という考えがあり、メインの痛みが消失すると2番目に痛い箇所の痛みを強く感じます。クライアントさんの中には「痛みが移動している」と感じる方もおられますが、実は、ゲートコントロールという神経学的な仕組みがあるのです。)
これをアクティベーター(軽い刺激でピンポイントで矯正できる器具↓)で矯正するとその場で頭痛は消失。
あとは、首の右側と右の僧帽筋にコリが残っているので、ノンフォース・テクニック(ソフトタッチで組織を正常化するヒーリング手技)でこれらを解放。これで、今回の主訴はすべて軽減・消失しました。
現在、仕事が立て込んでいるためだとおっしゃっていますが、まだ違和感があるようなら、また近々施術を受けられることを勧めました。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)