過酷な労働による腰、ひざの痛み

- update更新日 : 2022年04月19日
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ひざが痛くてうずくまる男性タイトルに「過酷な労働」と書きましたが、今回のクライアント様は、生花店に勤務されているTさん(28歳・男性)です。生花店のお仕事は、冠婚葬祭があるとずっしり重い大量の生花をセッティングしなければならず、腰とひざにかなりの負荷がかかるものです。
時間的な制約もあり休まず作業を続けなければならないことはもちろん、特に葬儀の場合は突発的に注文が入る性質上どうしても仕事が重なることがあり、一層スピーディーに作業をこなさなくてはなりません。

今回もそのように同時期に複数の注文が入り、無理をして腰とひざを痛めた症例の施術内容をご紹介します。

Tさんは、もともと学生時代にサッカーをされており、その頃に右ひざの半月板の損傷をし、手術をした経験があるそうです。その後ひざの調子も戻り、最近まではなんとか痛みなく生活することができていたようなのですが、このところ仕事が忙しくなり休む暇もなかったため、右ひざが腫れて水が溜まるようになってしまいました。

最近、整形外科で水を抜いてからというもの、時折「バキッ!」と音がして激痛が走ることが増えてきたそうです。さらには、数日前から首を下に向けると腰に痛みが出るようにもなってしまい、困り果てて当院にお見えになりました。

初回の施術

立位で首を下に向けると、腰に痛みが出ます。立位で体前屈をしても、腰に痛みが出ます。仰向けに寝てもらって、両ひざを立てて腰を持ち上げてもらうときと、両ひざを左右に倒した時にも腰に痛みが出ます。

骨盤を触診してみると、左右でねじれがありました。うつ伏せで骨盤矯正用のブロックをはさみ、まずは骨盤の矯正を行いました。

次に仙骨と第5腰椎の椎間板が狭まっていたので、これを広げる施術と、ついでに腰椎全体の椎間板を広げる施術を行いました。これで上記で行った動きでの痛みはすべて緩和しました。

本日はひざよりも腰の痛みが強かったので、腰メインの施術となりました。ひざについては翌日お越しいただいたときに行うということで初回の施術は終了です。

2回目の施術(翌日)

腰の状態は上々のようです。本日は昨日行った骨盤・仙骨・腰椎の施術はもちろんですが、ひざをメインにみていくことにしました。まずは昨日と同様の施術を行います。そして右ひざの施術に入っていきます。

右ひざの関節(大腿頚骨関節)の間隙が狭まっています。そして大腿骨に対して頚骨が内側にややねじれています。さらにはその不安定な大腿頚骨関節を安定させようとして大腿四頭筋が過剰な緊張を起こしています。

ひざのねじれを正常な位置に戻しながら、大腿骨と頚骨の間隙に適度な“あそび”を作るよう矯正します。すべての関節において、この適度な“関節のあそび(ジョイント・プレイ)”がないと関節は正常に可動しないだけでなく、やがて痛みなどの不快な症状を引き起こすことになります。

次に過緊張を起こしている大腿四頭筋を弛緩させる施術と筋膜リリースを行いました。しゃがんでもらったり、正坐をしてもらったりすると、随分スムーズに痛みなく動けるようになったようです。

あと数回、もう少し状態が安定するまで施術を受けられることをお勧めしました。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)

腰痛の改善について

ひざの痛みの改善について