本日、高校3年生の息子さんとお母さんがお見えになりました。今回は、息子さんの症例を取り上げてみたいと思います。
1年前くらいから右のあごに違和感を感じており、同時に右の耳がつっぱる感じと、右目の奥が時々痛くなるとのことでした。
胸鎖乳突筋のトリガーポイント
全部右側なので恐らく何か共通の原因があるのではないかと推察しました。彼曰く、正面から見たときにあごのラインに左右差がある、とのことでしたのでよく見てみると、どうやら軽い先天性筋斜頸があるようですが、そのことを本人もお母さんも知らなかったようです。先天性筋斜頸では、片側の胸鎖乳突筋が固く短縮し、首がその短縮している側に引っ張られて傾いてしまうものをいいます。
「胸鎖乳突筋のトリガーポイントが原因で、上記の症状が出ているのではないだろうか・・・?」
右の胸鎖乳突筋を軽くつまんでみると、案の定、上記のように彼が訴えている部分に症状が再現されました。左の胸鎖乳突筋をつまんでも何ともありません。右の胸鎖乳突筋に対するトリガーポイント療法とストレッチを数回繰り返してみると、症状はすっかりなくなりました。
(胸鎖乳突筋のトリガーポイント(左)とその放散痛パターン(右))
恐らく学年が上がるにしたがって勉強や補習の量が増えたために、構造上弱い右の胸鎖乳突筋に疲労が重なりトリガーポイントが形成されてしまったのでしょう。
また時々メンテナンスにお越しいただければ幸いです。本日は親子でお越しいただき、ありがとうございました。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)