腱鞘炎

- update更新日 : 2022年04月19日
folder施術レポート
主婦Hさん。32歳。
2ヶ月前に女の子を出産し、抱っこが増え、その状態で家事もこなさなくてはならないため、両手とも腱鞘炎になってしまった。ここ1か月が特に痛い。主に右腕での抱っこが多いため、こちらの方が痛みが強い。

検査&施術

整形学検査のフィンクルスタインテスト(狭窄性腱鞘炎の検査)を行うと、左右どちらとも陽性反応が出る。特に右の痛みが強い。
 
まず骨盤のゆがみを整え、脊柱のバランスをとり、さらに胸郭と呼吸の調整を行った。通常、この段階で腱鞘炎の痛みが軽減することも多いが、Hさんの場合、軽減しなかった。そこで上肢単独の問題が大きいと判断。
 
肩関節、肘周辺の関節をチェック。ここには異常は見られない。
 
手首の関節をモーションパルペーションで検査すると、橈骨手根関節にフィクセーションが見られた。この関節を調整し、さらに腱鞘炎が起こっている付近の筋膜をリリースした。炎症による癒着がある程度取れたが、フィンクルスタインテストでは、まだ陽性反応が出る。
長母指外転筋腱の検査
 
次に実際に腱鞘炎を起こしている長母指外転筋腱の閾値を上げる施術を行った。フィンクルスタインテストで左手はほぼ痛みが消失した。右は随分軽減したものの、まだ痛みが出るので元々の炎症が強かったようだ。
 
仕上げにテーピングを施し、初回の施術はここまでとし、今日にでもスポーツ用品店で手首のサポーターを購入するよう指示。

2回目の施術

サポーターを使用していることもあり、初回時よりは痛みが軽減している。今回も前回同様の施術を行った。フィンクルスタインテストでも左はほぼ痛みが出現せず、右もかなり軽減している。
 
あと1~2回ほど施術を行えば、ほぼ正常な状態に戻ると思われる。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)