腰痛2

- update更新日 : 2022年04月19日
folder施術レポート

腰が痛い中年の女性

主婦Kさん。61歳。
背中から腰にかけての右側が、特に物を拾う姿勢で痛い。右の股関節も開脚の動作をすると大腿部の内側に痛みが出る。これまでも腰痛と股関節の痛みを繰り返しており、病院や鍼灸院などに通われていたが、なかなか改善が見られなかったとのこと。
 
最初に腰痛になったのは、30歳の時。当時、保育園で保母さんのお仕事をされていた。日々の仕事の中で園児を「抱っこ」する場面が多く、当時から腰痛には悩まされていた。この頃、ひどいぎっくり腰を経験し、それ以来、増悪と寛解を繰り返すようになった。

検査&施術

 
カイロプラクティック検査を行う。骨盤に異常は見られないが、腰椎に顕著な歪みがあり、可動性も乏しい。第3腰椎が右後方回旋変位と後方変位を併発していた。30歳の時のひどいぎっくり腰の名残かもしれない。
 
この第3腰椎を手根で正常な方向に押圧を加え、可動性の正常化を目指す。この時、弱い力で時間をかけて矯正を行う。仰臥位で腸腰筋のトーヌス(緊張度)をチェック。右の腸腰筋に圧痛有り。カウンターストレインで筋を正常化。右の脊柱起立筋の過緊張を操体法とカウンターストレインを用いて施術。
 
右の股関節はファベレパトリックテスト(股関節の検査)で疼痛出現。腸腰筋以外の周辺の筋には異常は見られない。右股関節の頭蓋仙骨律動リズムをチェック。明らかに律動が減弱していたので、正常な律動へ誘導する施術を行った。この施術に2~3分かかったが、パトリックテストを行っても、痛みは誘発されない。
 
内臓正常。呼吸も正常。あとは第1胸椎の矯正を行った。以上で1回目の施術終了。
 
施術後、体前屈をしていただいた。わずかに痛みは残っているものの、大幅に軽減されたとのこと。股関節の開脚での痛みも大幅に軽減。
 
しばらくは、なるべく痛みの出ない姿勢を心がけるようお願いした。きっとこのまま回復に向かうものと思われる。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)