緊張型頭痛の改善について

緊張型頭痛とは

頭痛(こめかみの痛み)に悩む女性今回は数ある頭痛の中で、最も頻度の高い「緊張型頭痛」についてお話していきたいと思います。
 
緊張型頭痛は、昔は「筋緊張性頭痛」と呼ばれていました。緊張型頭痛は、すべての頭痛の7~8割を占めており、日本では成人の22%、2200万人が悩んでいる頭痛と言われています。中高年に多く、性別に関係なく起こります。
 
では、なぜこのような頭痛が起こるのでしょうか?症状と原因について考察していきましょう。

緊張型頭痛の症状 

首の後ろの筋肉

 
症状としては、頭が重く、締め付けられるような感覚が後頭部から首筋にかけて起こり、肩こりや顎関節症を伴うこともあります。
 
「緊張型頭痛」の症状について、『頭痛大学』というサイトには、「鉢巻きをしているような」「帽子をかぶされているような」「頭に重石を載せられているような」などのように表現されています。とても的確で分かりやすい表現で説明されておりますので引用させていただきました。
 
またこのサイトでは、頭痛の程度は軽度~中等度で、日常生活への影響は軽度」で、「目が疲れたり、身体のだるさやふわふわしためまい感を伴うことがある」としています。
 
また緊張型頭痛は、偏頭痛のように片方だけでなく両方で起こります。頻度は月に数回からほぼ毎日など人によって様々です。
 
では、なぜ緊張型頭痛が起こるのでしょうか?

緊張型頭痛の原因 

下向きスマホ頭痛を訴える当院のクライアントさんに対して頭痛の原因について調査しますと、様々な問題が分かってきます。
 
最も多い原因としては、携帯電話やスマートフォンの長時間の使用が挙げられます。携帯電話やスマートフォンを使用する際、ほとんどの場合、顔は下を向いています。そうすると首の後ろの筋肉に過剰な負荷がかかってしまいます。
 
短時間であれば大して支障はありませんが、長時間このような姿勢を続けていると、首の後ろの筋肉が硬くなり、頭部に行く血液の循環を遮ってしまいます。このようにして、筋肉の痛みと循環不良が引き起こされ、緊張型頭痛が発症していきます。
 
最近では小学生でもポータブルゲーム機を長時間使用することにより、頭痛や肩こりが発症するケースが増えています。小学生でも肩こりや頭痛になるなんて私たちが子供の頃には考えられないことです。時代の流れなんでしょうかね。便利さを追求しすぎたツケが回ってきているようです。
 
他にも、長時間のパソコン作業、高い枕での睡眠、など、やはり不良姿勢から誘発されるケースが圧倒的に多いようです。
 
その他の原因としては、精神的ストレス鎮痛薬の乱用などが挙げられます。精神的ストレスにより、神経や筋肉が緊張して緊張型頭痛が引き起こされます。また鎮痛剤の乱用も緊張型頭痛が慢性化する原因として注意が必要です。

参考資料 

『頭痛大学』  http://homepage2.nifty.com/uoh/