仕事中にぎっくり腰を起こした調理師さん ─ M様(54歳・女性・調理師)

folder施術レポート

腰痛で腰を押さえる女性病院で調理師として勤務されているMさんが、仕事中にぎっくり腰を起こしたとのことで遠方より当院にお見えになりました。
ぎっくり腰を起こしたものの人がいないために仕事を中断することができず、なんとかお昼まで仕事を頑張ってから友人に車で送ってもらったとのことです。
このところ職員の病欠が相次ぎ、休みも十分に取れないまま長時間のシフトに組み込まれ、本日も早朝5時30分からの勤務だったようです。

当院にお見えになった際はゆっくりなら歩けるものの、やや前傾で片足を少し引きずるように入って来られました。

検査

まずは検査です。
下記の動作で痛みが増強、あるいは痛すぎてできないことが分かりました。
いずれの動作でも第3腰椎の少し右側に痛みが出ます。

  1. 立位体前屈
  2. 立位で腰を反らす(ほとんどできない)
  3. 仰向けで両膝を立ててもらい、他動で両膝を胸に近づけるように曲げる(ほとんどできない)
  4. 仰向けで両膝を立ててもらい、両膝を揃えて右に倒す
  5. 仰向けで両膝を立ててもらい、両膝を揃えて左に倒す

施術

上記検査の、2と3については、痛みが強すぎて施術そのものができない(第3腰椎の矯正はもちろん無理)ので、とりあえず4と5に対応する施術を先に行いました。
動体療法という「筋反射(キネシオロジー)」を利用したテクニックを用いて施術を進めていきました。
いくつかのテクニックを施す毎に、徐々に4と5の動きが痛みなくできるようになっていきました。
4と5での痛みがほぼなくなったところで、3の施術を行ってみると、なんとか進めることができました。
3~5が良くなると、おのずと1と2での痛みも大幅に軽減していましたので、1と2に対応する施術を行うことができました。
そして最終的に1~5すべての動きにおいて痛みはほぼ消失しました。そして、まるで何事もなかったようにスタスタと歩けるようにもなりました。

わずか20分ほどの施術でここまで楽になったことにMさんはとても喜んで下さいました。
念のために来週もお越しいただくことにしました。
そして可能なら今回の元凶である第3腰椎の矯正ができればいいなぁと考えています。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)