外反母趾と内反小趾に悩む旅館の仲居さん ─ A様(26歳・女性・接客業)

folder施術レポート

仲居さん旅館で仲居さんとして接客のお仕事をされているA様が、外反母趾のお悩みでお見えになりました。
ここ1~2週間前から痛みが出るようになったということで、歩くのも痛いそうです。さらに数日前には小趾側にも痛みが出るようになったとのこと。
インターネットで「外反母趾治療」で検索して当院を見つけたらしく、病院には行っていないそうです。

跪坐(きざ)

お話を伺ってみると、接客の際につま先を立てたまま正坐になることが多いということですが、どうやらそれが原因ではないかと推測しました。

下の写真をご覧下さい。この坐り方のことを「跪坐(きざ)」というらしいですね。弓道や空手、古流剣術の控えの姿勢にみられるものらしく、足が痺れない正坐姿勢なので、避けたり、反撃する際などに即座に反応しやすいというものらしいです。

Aさんは、接客時によくこの姿勢をとっているようです。
起坐をする女性

検査&施術

足の検査をすると、母趾から小趾にかけて、やや「浮き趾(うきゆび)」の状態になっていて、特に母趾と小趾は顕著でした。

まずは、母趾の外反母趾から施術を行いました。
母趾が第2趾側に外反、かつ浮指になっているので、母趾の中足趾節関節(MP関節)を正しい状態に矯正し、テーピングで補強。
次に、小趾が第4趾側に内反、かつ浮指になっているので、同様に小趾の中足趾節関節を矯正、そしてテーピングで補強。
さらに足部に本来あるべき「横のアーチ」がかなりなくなっているので、横アーチを作る矯正とテーピングで仕上げました。

施術後、歩いていただくと、さっきまでは歩くのも痛かったが、今は痛みなく歩けるととても喜ばれました。

今後は、上記の「跪坐(きざ)」の姿勢には極力ならないようアドバイスさせていただきました。
そして、母趾と小趾、足部の状態が安定するまで、あと2~3回施術を受けられることをお勧めしました。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)