左上腕の痛み

- update更新日 : 2020年10月09日
folder施術レポート

Hさん。61歳・女性・主婦。

主訴)

2年前から左上腕の内側に激痛が走る。筋肉の痛みというより、神経的なびりびりっととした痛み。整骨院に通っているが、なかなか良くならない。

その他)

左の首から左の側頭部にかけても痛みが出る。特に左を向くと痛みが悪化するので向けない。

施術1回目

前日にお孫さんの抱っこなどされたようで、今日は左上腕の痛みが特に強い様子。

頚椎の神経根障害の検査(サービカル コンプレッションテスト、他)は陽性。
胸郭出口症候群の検査では、3つの症候群の検査すべてが陰性。
上腕内側の皮膚知覚の検査では特に異常は見られなかった。
上肢と上肢帯の筋力検査も正常。

ただし、上記サービカルコンプレッションテストでは上腕の内側に痛みが生じるので、頚椎椎間板膨隆か神経根の出口である椎間孔が狭まっており、神経根が圧迫されているのではないかという仮説を立てる。椎間孔を拡げる施術を行ってみると、上腕内側の痛みが軽減していくのでやはり、上記の仮説が正しいことが分かった。

症状が出始めてから2年が経っているので、改善するまで時間がかかると思われる。しかし、施術の直後は100あった痛みが残り15くらいに減ったとおっしゃっていただいた。思いのほか効果があったようだ。

左首と左側頭部の痛みは、第2頚椎にサブラクセーションがあるため出ているようだった。第2頚椎を矯正すると頭痛は即座に消失し、左も随分と向けるようになった。

施術2回目

3日後に来ていただいた。前回から痛みは少し戻ったが、以前ほどの痛みではないとのこと。首の痛みと頭痛も随分と軽減しているようだ。

施術は初回と同様。

初回にもアドバイスをさせていただいたが、神経根の圧迫症状を誘発するような動き、つまり首を左に倒したり、上を向いたり、過度に左を向いたりは、今は極力しないようにお願いした。


現在、5回目の施術を終えたところだが、症状は随分と軽くなられており、気分も良いとおっしゃっていただけている。

今回のような神経根の圧迫症状は、通常の痛みよりも回復に時間がかかることが多い。なので、症状自体は軽くなっているが、完全に痛みが出なくなるまでもう少し通っていただくことになるだろう。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)