2ヶ月も治らない腰痛 ─ O様(25歳・男性・自営業)
2ヶ月前に、仕事で重い物を持った瞬間に腰に電気のようなものが走り、それ以来激しい腰痛が続いているとのことでOさんがご来院されました。
その間、整骨院での治療を受けていたそうですが、電気を強く当てられ腰痛が悪化したとおっしゃっていました。
それ以来、自営業で自分が働かないと仕事が回らないため、腰が痛くても休めないまま現在に至っているようです。
仕事は建設業で、重いものを持ったり、長時間中腰で作業をしたりなど、過酷なものばかりです。
検査
どの体勢で痛みが強まるのか検査をしました。
以下の動き、または体勢で痛みが増すようです。
- 立位体前屈
- 仰向けに寝ている状態
- 仰向けで両膝を立てて、両膝を他動的に胸に近づける動き
施術その1 「筋膜はがし」
背骨が大きく歪んでいるということはなかったのですが、下部腰椎の椎間関節が随分狭くなっていることと、仕事の疲労により下肢の筋肉が固く拘縮していることも気になりました。
まずは、下肢の固く拘縮している筋肉を「筋膜はがし」というテクニックではがして、筋肉の血流を回復させ、本来の柔らかくて弾力のある状態に近づけました。
下肢の筋肉が拘縮していたり、筋肉同士あるいは筋膜と骨が癒着を起こしていることで、容易に腰痛を引き起こしてしまいます。
当院では、骨格のゆがみを最も重要視しますが、筋・筋膜の状態も同じくらい重要視しています。
今回、固く拘縮していた筋肉は、大腿四頭筋、縫工筋、前脛骨筋、後脛骨筋、などです。
それらの筋・筋膜をはがして上記の痛みを検査してみると、痛みは半減していました。
施術その2 「動体療法」
先ほど申し上げたように、過酷な仕事のために下部腰椎の椎間関節が狭くなっています。今回のように痛みが激しい場合は、通常のカイロプラクティック・アジャストメント(矯正)ではなく、ソフトなのに即効性のある「動体療法」というテクニックを使うことが多いです。
動体療法のテクニックを使って腰椎を施術していきます。
テクニックを一つ一つ追加していく毎に、痛みが少しずつ取れていきます。
最終的には、上記の動き・体勢での痛みはほぼなくなりました。
2ヶ月間何をやっても良くならなかった腰痛が、1回の施術で劇的に改善したことをOさんはとても喜んでくださいました。
今はまだ症状が少しぶり返す段階なので、あと2回ほど間隔を空けないで施術を受けられることをお勧めしました。
※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません