30年来の首と腰の痛み

- update更新日 : 2022年04月19日
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首の痛みに顔をゆがませる男性

高校の教員を務めておられるKさん(45歳・男性)は、30年前から首と腰の痛みで悩んでおられ、2~3か月に1回、県外の整体院に通っておられました。長時間同じ姿勢を続けられないほどつらい症状なのですが、施術を受けるとしばらくは調子が良いそうです。
 
しかし昨年から背中にも痛みが出てくるようになってしまい、なかなか頻繁には県外に施術を受けに通うのが困難になり、鹿児島市内でどこかないかと探され、当院にお見えになりました。

検査

首については、天井を向こうとすると、首の後ろと上部胸椎のあたりに痛みが出て、最大伸展ができません。頚椎ヘルニアの検査は陰性。
 
腰と背中については、立位での前屈、後屈で痛みがでます。特に前屈では、左太ももの後面にまで痛みが出ます。また、仰向けで両膝を立てさせて右に倒すと左腰と背中に痛みが出ます。
 
腰椎椎間板ヘルニアの検査では陰性でしたが、左の梨状筋中殿筋がかなり緊張しており、これらの筋が坐骨神経を刺激していると判断しました(いわゆる「梨状筋症候群」あるいはその予備軍である可能性が高い)。

施術

脚長差は、ほぼありません。しかし左の梨状筋・中殿筋に筋緊張があるので、筋膜リリースでこれを緩めます。次に仙骨、骨盤、腰椎の矯正を行い、さらに脊柱起立筋と腹筋群とのバランスを取ります。上部胸椎に強い後方弯曲があるので、この箇所を正常な位置に矯正します。頚椎にも複数個所、サブラクセーションがあるので、これらを調整しました。さらに、肩甲骨の動きが硬くこわばっているので、適度な可動性がつくよう調整しました。結局全身でしたね(笑)。
 
以上の施術で、首を最大伸展させても痛みはなくなりました。立位前屈させた時の左太ももの後面の痛みは取れました。腰、背中の他の動きについても同様に楽になりました。
 
最後に坐り方などの姿勢を指導させていただきました。また、首を鳴らす癖があるようなのでそちらも注意させていただきました。
 
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2回目は3日後にお越しいただきましたが、前回の施術以来痛みはほとんどなく、調子よく過ごされているとのことで私も安心しました。
 
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現在の学校の先生は想像以上にデスクワークが多いらしく、坐った姿勢を長時間続けなければならないようです。姿勢を気を付けるのはもちろん大事ですが、それだけで腰痛や首の痛みが起こらないようにするのは難しいでしょう。それにプラスして、体操やストレッチなどを日課として組み込まれることをお勧めします。
 
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)