小殿筋のトリガーポイント

- update更新日 : 2022年04月19日
folder施術レポート
ゴルフのスウィングをする男性

60代の男性が、ゴルフで股関節と膝を痛め、お見えになりました。1か月前のゴルフ以来ずっと痛みが続いているものの、初めのうちは痛みがそれほどでもなく、この1か月の間に3回もゴルフに行かれたそうです。

さすがに1か月も放置して3回もゴルフに行かれたのですから、次第に痛みが強くなり、ついには普通に歩くのにも支障を来し、やっと「何かしなきゃまずい!」と焦ってお見えになりました。

検査&施術

痛みをかばっていたせいか、骨盤に左右差がありました。まずは、骨盤の左右差を整え、背骨を矯正します(この方は昔から猫背だったそうです)。次に股関節、膝関節、足関節をチェックしてみると、下肢の関節には特に問題はないようです。
 
痛みが起こっている部分の圧痛をチェックしてみると、膝に痛みがあるものの、特に圧痛はありません。股関節の横の少し後ろあたりを押してみるととても痛がります。この筋肉を押すと、押している部分はもとより、膝の方まで痛みが響くとおっしゃいます。この押圧している筋肉は小殿筋と言います。 どうやら小殿筋のトリガーポイントが主な原因のようです。 

小殿筋のトリガーポイントと放散痛パターン小殿筋にトリガーポイント療法を施したあと歩いていただくと、痛みなく歩けました。小殿筋のトリガーポイントの症状は、よく腰椎椎間板ヘルニアの症状と間違えられることがあります。なぜなら椎間板ヘルニアの際に痛みが生じる部分が、多くの範囲で一致しているからです。

鑑別方法は「ストレート・レッグ・レイジング・テスト(SLR)」などです。こちらのクライアントさんは、SLRで陰性でしたので、もしかしたら小殿筋のトリガーポイントではないかな?と思いましたが、ずばりその通りでした。

小殿筋のトリガーポイントが痛みの直接の原因でしたが、この部分だけを施術してもなかなか改善には至らないものです。やはり、骨盤、背骨、四肢の関節のミスアラインメントを調整することが前提になります。そちらを整えたうえで、部分的にアプローチしていくと、良い結果が得られることが多いものです。
 
こちらのクライアントさんは、あともう1~2回でほぼ全快されるでしょう。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)