手根管症候群

- update更新日 : 2020年10月09日
folder施術レポート
Mさん・女性・52歳・会社員。右手中指のしびれを訴えて来られた。
 
昔、テニスを長年続けていて、テニス肘を経験したことがあるとのこと。そして現在では仕事でのパソコン(主にマウス)操作、そしてプライベートでの縫い物により右手を酷使しているとのこと。

検査&施術

当院にて、念の為に頚椎ヘルニアの検査、胸郭出口症候群の検査を行ったが、陰性。しびれている箇所が、主に中指であることから、手根管症候群を疑う。手根管症候群とは、手根部(手根骨と横手根靭帯に囲まれた部分)で正中神経が圧迫され、支配領域にしびれや放散痛が生じるものである。
 
手根管症候群の整形学検査法であるチネルリストサインを行うと陽性。チネルリストサインとは、手根部を打鍵器で叩打することで、陽性であれば正中神経の支配領域にしびれや放散痛が生じるという検査法である。Mさんにこの検査を行うと、陽性反応が出たので、手根管症候群の施術を行った。
 
手根管症候群とは、手根部で正中神経が圧迫され、支配領域にしびれや放散痛が生じるものであるので、この圧迫を取り除いてあげれば、症状は治まるはず。
 
手根管を形成している主な手根骨である豆状骨と舟状骨を離解させる方向に押圧を加える。そうすることで横手根靭帯も伸長され、手根管のスペースが広がる。よって正中神経の圧迫が取り除かれることになる。Mさんの場合もこの施術を行うとみるみる右手中指のしびれが軽減・消失した。
 
Mさんの場合、同様の施術を3回行い、この症状は全開した。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)
手根管症候群とチネル徴候