忘年会と腰痛

- update更新日 : 2022年04月19日
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飲み会の席

早いもので、今年もそろそろ忘年会のシーズンになってきましたね。一年って本当にあっという間ですね。私個人的には「忘年会と言えば腰痛急増!」と言っても過言ではないくらい腰痛で悩むお客様が多くなる時期です。なぜだか推測できますか?

腰痛の原因の約8割は腰を丸くする坐り方から!

ほとんどの場合、忘年会は少人数というより大人数で行われますよね。ですのでお店ではテーブル席ではなく、“お座敷”に通されます。本当ならテーブル席か、せめて“堀ごたつ式”のお座敷だと腰痛のリスクはグッと減るのですが、今のところまだまだ大人数に対応できるお店はないようです。
 
普通のお座敷では正坐かあぐら、あるいは横坐りで長時間坐らざるを得ませんね。「あぐら」や「横坐り」だとどうしても腰を丸めた坐り方になってしまいます。このような腰を丸めた坐り方こそ、腰痛の発生原因の8割くらいを占めていると考えられます。腰を丸めた坐り方だとなぜ腰痛になってしまうのかについては「腰痛」の「腰痛対策」に詳しく説明しておりますので、こちらをご参照下さい。
 
これに加えて、長時間のあぐらでは股関節を痛める場合もありますし、横坐りは骨盤にねじれを引き起こすことにもなります。正坐なら良いのかといいますと、確かにあぐらや横坐りほどは腰にかかる負担は少なくなりますが、これはこれで足がしびれたり、長時間になると膝を痛める原因にもなりかねません。なかなか難しいものですね。

忘年会における腰痛予防法

腰椎の矯正

忘年会における腰痛予防法としては、まずは、やはりテーブル席か堀ごたつ式のお座敷のあるお店を探してみることです。それが難しいようでしたら、仕方がないので坐り方を工夫してみるしかありません。ずっと同じ坐り方ではなく、こまめに坐り方を変えてみてください。それと何度か席を移動してみましょう。これだけでも腰痛になるリスクは随分と減るはずです。 
 
それでも腰痛になってしまった方は、カイロプラクティックによる調整をお勧めします。忘年会に行く前から腰痛がある方は、今以上に悪化してしまわないように、事前にカイロで調整しておいた方が良いですよ。
 
日頃からのラジオ体操ストレッチ、正しい姿勢に心掛ける、などは、言うまでもなく最も有効な予防法です。

補足:腰痛にならないイスの坐り方

ソファに座る女性

当院にお見えになる皆さんには、日頃からよくアドバイスさせていただくことなのでご存知の方も多いと思いますが、せっかくなのでおさらいの意味もかねて「腰痛にならない正しいイスの坐り方」について説明させていただきますね。とても簡単ですよ。
 
今まで書いてきましたように腰を丸めて腰痛になるのはお座敷に限ったことではありません。イスに坐る場合でも腰を丸めて坐ってしまうと、やはり腰痛になってしまいます。私は市電で通勤しているのですが、腰を丸めて坐っている人が多いですね。多分もう既に腰痛か、腰痛予備軍の方々でしょうね。当院のお客様、特にデスクワークの方に聞いてみても、やはりついつい腰を丸めて坐ってしまうことが多いそうです。
 
では説明していきますね。背もたれのあるイスに坐る時は、お尻を出来るだけ後ろの方に下げて、それから背もたれにもたれてみて下さい。その時に後ろにのけぞってしまうようなら、背もたれの腰と背中の間の部分に何かクッションのようなもの(バスタオルを折りたたんだものでも可)を挟んでもたれてください。楽に坐れることがその場で分かるはずです。それに足を組みたいという衝動も起こらないでしょう。
 
これが腰痛を予防する正しいイスの坐り方です。腰痛だけでなく猫背の予防、骨盤のゆがみの予防にもなります。簡単ですが、効果は絶大です。車に乗るときにも応用できます。さっそく明日から試してみてはいかがでしょうか?