筋・筋膜の調整

筋・筋膜の異常 

筋・筋膜

カイロプラクティックでは、主に痛みや症状を引き起こしている原因とされる関節機能障害(サブラクセーション)を矯正することにより、痛みからの解放を目差しています。ほとんどのカイロプラクターがサブラクセーションの検出を施術の最優先事項として位置づけています。確かに症状の多くは、サブラクセーションにより引き起こされているという考えは一理あります。しかし、すべての症状についてサブラクセーションが原因と考えるのはちょっと無理があります。
 
実際にはサブラクセーションとは無関係に、筋あるいは筋膜が異常を起こして痛みを起こしていることも少なくありません。頭痛、肩こり、腰痛、背部痛、四肢の痛みなど、身体中どこでも筋・筋膜の異常は起こり得ます。このような場合は筋や筋膜を正常化させる調整を行う必要があります。
 
筋・筋膜を正常に戻す施術方法はいろいろありますが、当院で採用している方法は、「ストレイン・カウンターストレイン」「筋膜リリース」「トリガーポイント療法」です。
それぞれの症状に応じて使い分けて施術を行います。

筋・筋膜の調整 

全身の主な筋肉

ストレイン・カウンターストレインとは、筋肉の中にある「筋紡錘(きんぼうすい)」と呼ばれる受容器の異常を正常に戻す治療です。筋紡錘は筋肉の収縮の度合いを感知して、中枢に連絡する受容器です。筋紡錘は姿勢の制御や運動の調節に重要な働きをしています。また筋の過収縮により、筋組織や関節が損傷するのを防いでくれています。
 
この筋紡錘が異常を起こすと、筋が過収縮を起こして元に戻らなくなります。やがて筋の内部に老廃物が溜まり、痛みとなって現れてきます。この筋紡錘の異常を正常に戻す施術法がストレイン・カウンターストレインです。
 
筋膜リリースとは、文字通り、硬く収縮している筋膜を解放する施術法です。筋膜は身体中のありとあらゆる筋や臓器をくまなく覆っている膜です。筋膜は広げると一枚の大きな膜になります。つまり全身の筋膜はすべてつながっているのです。逆に言えば、一部の筋膜が硬く収縮すると、離れた筋膜まで影響を与えることになります。
 
また筋膜の過収縮は、包んでいる筋や内臓の機能低下を来たします。ですから筋や内臓が正常に機能するには、筋膜が適度に柔軟性を保っている必要があります。硬く収縮した筋膜を正常に戻す施術法が筋膜リリースです。
 
トリガーポイント療法とは、筋や筋膜に形成された痛みの過敏点(トリガーポイント)に指で軽く圧力を加え、解放させる施術法です。トリガーポイントとは、運動や労働、不良姿勢から、特定の筋肉への負担が継続的に続くことにより、筋肉が虚血状態になり形成されます。あるいは事故や外傷などによってできる微細なキズが元になってできることもあります。
 
このトリガーポイントを圧迫すると圧痛箇所の圧痛だけでなく、離れた場所にまで放散痛が診られるのが特徴です。ですのでトリガーポイント療法は、最初は強い痛みを感じますが、やがて痛みはだんだんと鎮静化していきます。
 
筋・筋膜に対しては以上のような施術を行うわけですが、カイロでは基本的にマッサージのような施術は行いません。マッサージは血液やリンパの循環を良くするのには効果がありますが、異常を起こしている筋・筋膜の調整には向かないと個人的には思います。それに下手をすると筋組織や毛細血管を傷つける危険性もありまので、当院ではお勧めしておりません。
 
一方、ストレッチは安全で効果の高い方法なので、自分で出来る方法としてはマッサージよりはストレッチをお勧めします。自分一人で行うストレッチで改善が見られない方は、安全で効果の高い当院の「筋・筋膜治療」をお受けになられることをお勧めします。