10年来の肩こりに悩む男性 ─ A様(42歳・会社員)
営業職のAさん(42歳・男性)は右側の肩こりに悩んで当院にお見えになりました。
かれこれ10年続いているとのこと。
詳しく聞いてみると、Aさんのお悩みは他にもありました。以下になります。
- 上を向くと首の後ろが詰まる
- 夕方になると頭痛が起こる(10~20年)
- 猫背
- 歩くとその振動で両手の指(人差し指、中指、薬指)がしびれる(3~4年)
施術
右側の肩こりについては、肩回りの筋肉が長年の疲労の為か、硬縮して筋肉同士、さらに骨と筋肉が癒着していました。
まずは、肩回りの筋肉(大・小菱形筋、上後鋸筋、棘下筋、小円筋、前鋸筋、肩甲挙筋、頸腸肋筋、僧帽筋、など)を細かく丁寧にリリースし、さらに胸椎、肋骨の矯正で肩こりはかなり楽になりました。
夕方に起こる頭痛については、第2頸椎が右回旋変位を起こしているのが原因でした。
こちらを丁寧に矯正。
さらに後頭骨と第1頸椎間、第1頸椎と第2頸椎間が狭まっているので、こちらを離開させるよう牽引。
猫背については、猫背を引き起こしている上・中部胸椎と肋骨の矯正、ついでに巻き肩の矯正を行いました。
両手のしびれについては、原因はクライアントさんによって異なるのですが、Aさんの場合は、広背筋、大円筋、小円筋の硬さが原因ではないかと考え、これらの筋肉同士をはがし、さらに肩甲骨からもはがしました。
施術後の確認とアドバイス
施術後は姿勢が良くなり、上を向いた時の首の後ろの詰まりがなくなり、右肩こりも軽減し、歩いた時のしびれも消えました。
頭痛に関しては、夕方にならないと分からないので、経過を見るようお願いしました。
営業職で隣県まで運転しなければならず、その長距離運転がAさんの症状の主な原因だと思われます。
ただ、日常での姿勢の悪さもあるようで、そちらについてもアドバイスをさせていただきました。
家では椅子またはビーズクッションに座っているとのことです。
椅子は良いとして、ビーズクッションはどんなに気を付けて坐っても姿勢が悪くなってしまうので、基本的には使わないことを勧めました。
後は、下を向いてスマホを見たり、顔を突き出してパソコン作業をされるとのことですので、こちらも気を付けるようお伝えしました。
その後の経過
現在までに1~2週間おきに4回お見えになっています。
仕事がハードなので、どうしても少しは戻ってしまいますが、全ての症状が徐々に改善してきており、両手のしびれについては初回の施術でなくなって以来、再発していないとのことでした。
※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません