ぎっくり腰が1ヶ月治まらない女性 ─ K様(50歳・会社員)

folder施術レポート

女性の腰痛
1か月前に、ノートパソコンを持ったまましゃがんで物を拾おうとした拍子にぎっくり腰を起こし、そのまま治らないとのお悩みでKさんがお見えになりました。

立っても坐っても30分以上同じ姿勢を続けられず、最近では仕事にも支障が出てきているとのことです。

他にも10年来の頭痛があり、週に3回は発症するとのことです。
また左の肩こりも10年以上前からあり、自分であまりにも強く揉んでしまっていたので症状が悪化しすぎて、いつでも指先で「ガリッ」と揉みほぐしたい衝動に駆られるそうです。

検査~施術

痛みが増強する動きは次の通りです。

  • 立位で後ろに反らす
  • 仰向けで両膝を立てた状態で、お尻を持ち上げる
  • 仰向けで両膝を立てた状態から、両膝を他動的に持ち上げ胸に近づける

骨盤の右腸骨前下方変位があるので骨盤ブロックで矯正。
第4腰椎と第5腰椎の間の椎間関節が狭くなっており、正常な可動性が損なわれていました。どうやらこの部分がいつまでも治らないぎっくり腰の主な原因だと思われます。

痛みが強いので、今回はカイロのアジャストメントは行わず、腰痛の施術はすべて「動体療法」で行いました。
動体療法とは、キネシオロジーを応用した施術法で、様々な症状に対応できますが、特に腰痛については私がこれまで学んできた施術法の中でも最も安全で効果的なテクニックです。

丁寧に動体療法を行うことで、Kさんの腰痛は劇的に改善し、上記の痛みについてもすべて寛解しました。

また頭痛の原因は第2頸椎の右回旋変位と上部頸椎の“詰まり”でしたので、これらに対してカイロプラクティック・アジャストメントを施しました。

左の肩こりについては、“揉みすぎ”による挫傷が起こっており、慎重に筋と筋膜の施術を行いました。
癒着している筋膜をソフトにはがし、筋の緊張度を正常化させる「ストレイン・カウンターストレイン」と言われるテクニックを行いました。

しかし、施術後も左の肩こりについては「いつものように『ガリッ』と揉みほぐしたい衝動に駆られる」とのことで、取り合えずこの日は施術を終えました。

施術2回目

2回目の施術は4日後に行いました。
キッチンで長く立てるようになったと喜んで下さいました。
また、頭痛も今のところ起こっておらず、頭痛薬も飲んでいないとのことです。

施術は初回と同様。

ただ、やはり左の肩こりは相変わらず健在で「ガリッ」と揉みほぐしたい衝動を必死に我慢しているとのことでした。

今回も前回と同様で、ソフトな筋膜リリースとカウンターストレインで施術を行いました。

施術3回目

3回目の施術は3日後に行いました。
最大の悩みだった腰痛はほぼ完治し、ほとんど仕事にも生活にも支障がないとのご報告を受けました。
また、頭痛についても一度も起こっておらず、頭痛薬を飲まずに済んでいるとのことでした。

ただ、やはり左の肩こりについては、あまり改善が見られず、揉みほぐしたい衝動を必死に抑えている状況とのことでした。

ただ、以前は感覚が麻痺しているような感じだったのが、当院で施術を受けるようになって、少し熱を持っているような感覚が出てきているとのことで、恐らく少しずつ改善に向かっているのだろうと思われます。

Kさんも「10年以上の肩こりで、これまで随分強く揉んできたので、私もすぐには良くなるとは思っていません。」と言って下さいました。

回数がそれなりにかかるとは思いますが、地道にコツコツと取り組んでいくしかないようです。
腰痛施術のために最初に購入された7枚綴りの回数券がまだ4枚残っているので、残りの4枚分は肩こり施術をメインで行っていく予定です。※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません