長時間のデスクワークによる坐骨神経痛 ─ T様(61歳・男性・会社員)
会社員のTさん(61歳・男性)が坐骨神経痛のお悩みでお見えになりました。
ここ数ヶ月続いていて、常に痛みがあり、靴下を履くときが一番痛いとのことです。
坐骨神経痛が最初に起こったのは7~8年前で、現在まで痛くなったり治ったりを繰り返してきているそうです。長時間のデスクワークが原因ではないかとのこと。
今回は痛みが出て数ヶ月経っても、マッサージに行っても治まらないので、インターネットで当院を見つけてお越し下さいました。
カイロプラクティックを受けるのは初めてだそうです。
検査
坐骨神経痛は、普通の腰痛とは違って慢性疾患であるため、改善するのにもある程度時間がかかります。
また、同じような症状でも人によって原因が様々なので、あらゆる可能性を想定しながら施術を進めていかなければなりません。
姿勢を見ると、猫背があり、坐ったときに腰が丸くなっています。
腰椎の椎間関節を触診すると、可動性がなく椎骨間が狭くなっています。
下肢のむくみも訴えられているので、下肢の筋肉を触ってみると確かにむくんで弾力がなく、複数の筋肉において、筋肉と筋肉、あるいは筋肉と骨が癒着して硬縮しています。
姿勢の悪さと運動不足による椎間関節の問題と、下肢の筋膜の癒着の問題がありそうです。
痛みの検査では、普通に立っていても両側の臀部に痛みがあります。
動きの検査で一番痛みが増強したのは、仰向けで両膝を立てた状態でお尻を持ち上げる動作の時です。靴下を履く動作は朝ほどは痛くないようです。
施術
下肢の筋肉の癒着している部分を丁寧にリリースしてみると、これだけでも仰向けで両膝を立てた状態でお尻を持ち上げる動作での痛みは八割方軽減しました。
さらに、狭くなっている椎間関節の矯正を行うと、上記の痛みでの痛みも立位での痛みも消失しました。
デスクワーク中の坐り方が悪いので、つまり腰を丸めて坐っているので、正しく楽な坐り方をアドバイスさせていただきました。
慢性の疾患であり、しばらくは症状がぶり返す可能性が高いので、あと3~4回は間隔を空けずに施術を受けられることをお勧めしました。
※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません