産後の育児に伴う腱鞘炎 ─ M様(33歳・女性・主婦)

folder施術レポート

腱鞘炎に悩まされる女性
以前から定期的に当院をご利用下さっているMさんは、半年前に出産され、現在は育児に追われ多忙を極めています。

そして最近、産後のママさんに多く発症する「腱鞘炎」にもなってしまいました。
産後はホルモンバランスの変化により、靱帯や腱が緩み摩耗しやすくなるのと、抱っこや授乳、おむつ替えといったそれまでにない慣れない育児作業を毎日続けることで、特に産後のママは腱鞘炎を発症しやすくなります

また、育児のためどうしても下向き姿勢が増え、姿勢が悪くなり、頭痛、肩こりに悩まされるママさんが多くいらっしゃいます。
Mさんも、今回は頭痛、肩こりの施術を受けたくて来院されたのですが、当院が腱鞘炎の施術もできることを知らなかったようで、急遽施術項目に腱鞘炎も追加して施術を開始しました。

まずは骨格のゆがみの矯正→頭痛、肩こりも改善!

授乳や抱っこの姿勢は、当然猫背やストレートネック、巻き肩を増強させてしまいます。
Mさんも育児により姿勢がかなり悪くなっていました。

背骨、肋骨を矯正し、筋肉のバランスを整える施術を行うと、1回の施術で以前のような良い姿勢にリセットできました。これはご結婚前から長年にわたり、毎月定期的にメンテナンス施術を受けてきた蓄積があるからこそ可能なことです。

姿勢が改善されると当然頭痛、肩こりもかなり改善しました。

腱鞘炎の検査 および施術

最後に右手の腱鞘炎の施術を行いました。
まずはフィンケルシュタインテストという狭窄性腱鞘炎の検査を行うと陽性(特定の動作で痛みが生じる)でしたので、Mさんの右手はれっきとした腱鞘炎ということになります。

まずは念のために関節の状態をチェックしても特に異常はありません。
動体療法」というテクニックを使い腱鞘炎の施術を行うも、まだテスト陽性のままです。
軽度の腱鞘炎であればこの時点でかなり改善するのですが、Mさんの場合少し重症のようで、まだ強い炎症が継続しているようです。

そこで今回は患部の保護を優先することにして狭窄性腱鞘炎のためのテーピングを施しました。
テーピング後はほぼテスト陰性となりました。
できれば数日おきにあと何回か筋肉の調整とテーピングを行うのが良いのですが、なかなか頻繁にはご来院できないので、自宅でできる簡単なテーピング法をアドバイスさせていただきました。
※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません