前屈が全くできなくなった女性 ─ A様(50歳・女性・会社員)

- update更新日 : 2023年03月28日
folder施術レポート

腰痛で腰を押さえる女性
Mさんは、1年以上前から腰痛のため前屈が全くできなくなってしまったそうです。
仕事で毎日JRで遠方まで通っていたそうですが、ある時腰にズキっとした痛みを感じ、その時以来立位体前屈はおろか、坐って前屈することもできなくなってしまったとのことです。

整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、腰椎の一部が狭くなっていることが分かったそうですが効果的な治療をしてもらえず、セカンドオピニオンでもう1軒別の整形外科を受診したのですが、こちらでも改善は見られなかったようです。

一年以上経っても全く改善しないので、藁をもつかむ思いで当院にお見えになりました。

検査

Aさんがおっしゃるように立位体前屈はほぼ全くできません。
そして坐った状態からの前屈も同様に全くできません。
ご本人曰く、シャンプーの姿勢でさえ辛いとのことです。

うつぶせになっていただきましたがうつぶせも腰が痛いとおっしゃるため、骨盤には異常がないことと腰椎の一部に狭窄(きょうさく)があることだけを確かめて、すぐに仰向けになっていただきました。

仰向けでも腰が痛いのですが両膝を立てると治まります。
両膝を立てた状態から他動で両膝を胸に近づけるように屈曲すると痛みが強まります。
また、両膝を立てた状態から両膝を左右に倒すときと、さらにそこから戻すときにも痛みがあります。

まとめますと、主に次のような動作で痛みが増強します。

  1. 立位体前屈
  2. 坐位からの体前屈
  3. 仰向けで両膝を立てていただき、他動で両膝を胸に近づける
  4. 仰向けで両膝を立てていただき、自動または他動で両膝を左右に倒す

施術

通常は、まずカイロプラクティック的な矯正を行ってから、より確実に痛みを取るために動体療法を使うのですが、今回は矯正が難しいので最初から動体療法で施術を進めることにしました。

まずは、②の「坐位からの体前屈」での痛みを取ることにしました。
これは動体療法のベースのテクニックにあたります。
これを行うと、少しですが②の動作ができるようになりました。

次に③と④に対する施術を行いましたが、③、④については順調に痛みはほぼ消失しました。

最後に最も難関の①に対する施術を行うのですが、その前に今の段階で少しでも立位体前屈ができるようになっているかどうかをチェックしたところ、ほんの少しだけ(約30度)前屈できるようになっていました。
さらなる改善を目指して①に対する動体療法の施術を行ったところ、最初よりは確実に前屈ができるようになっていました(約45度)。

2回目の施術

2回目は2日後にお越しいただきましたが、最初よりも良くなっているとのこと。
2回目の施術もほぼ初回と同様の施術を行いました。

最も悩んでおられた立位体前屈が70~80度位までできるようになりましたし、坐位からの体前屈については、もうすぐ床に手が届きそうなところまで改善しました。

これまで、1年以上全く改善しなかった症状がたった2回の施術で大幅に改善したことにAさんはとても喜んで下さいました。

あと1、2回の施術でほぼ完ぺきな状態にまで改善するものと思われます。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)