数日前から首が痛くなり、上も下も向けないとのことで、Aさん(44歳・女性)が遠方よりお見えになりました。実はこの症状はもう何年も前から繰り返している症状で、いつでも痛みはあり、全く痛みがないということはないそうです。そこで、これまでも整骨院や整体院などいくつかの治療院に通いましたが、全く改善していないとのことです。中には「ウチでは手に負えません。」と施術を断られたこともあったようです。
検査ならびに施術
首以外にも頭痛、腰痛、手首の痛みでお悩みです。まさに“痛みのデパート”状態です( ;∀;)。ただ、今回は特に首の痛みがつらく、こちらを優先して施術してほしいとのことでした。問診をしていくといろいろなことが分かってきました。やはり原因は無意識でとっている悪い姿勢のようです。
- 高い枕に頭を載せて寝る。
- 下向きスマホ
- 坐ったときの猫背
これらの不良姿勢の積み重ねが主な原因となり、上部胸椎が後方に突出し、椎間板がいわば“詰まった”状態になっていました。これらの関節が正常な可動性を失っているため痛くて上も下も向けなくなっていたのです。後方に突出している上部胸椎を矯正し、正常な位置に戻します。そうすると上へも下へもかなりの可動域で動かせるようになりました。
ついでなので、頭痛と腰痛も施術しました。頭痛は、第2頚椎が右回旋変位を起こしているので、これを矯正。腰痛については、痛くて長く歩けないのと、立って後ろに反らしても痛みが出ます。動体療法のテクニックで仙骨と腰椎を矯正し、立って後ろに反らしての痛みは消えました。手首は次回に回します。
Aさんは自然治癒力がかなり低下していたので、今夜から明日にかけてはある程度強い好転反応(改善の途中で起こる一時的な痛みやだるさ)が出る可能性が高いことを伝えて、初回の施術は終わりました。(次回に続きます)
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)