あごの痛み1

- update更新日 : 2022年04月19日
folder施術レポート

ドーナツを食べようとしている20代女性

Fさん。25歳・主婦
 
主訴)
ここ数日、食事やあくびの時に、あごに痛みが出ることに気づいた。食事については、ほんの少し口を開けるだけでも痛みが出るようになったので、不便さを感じて来院された。
 
その他の症状としては、両肩の前の部分の痛みと、右足の親指先端の知覚麻痺があった。

施術1回目

口を開けようとすると、首の左側とあごの左下あたりに痛みが生じる。触れて検査をすると、第4頚椎が左後方回旋変位を、また顎二腹筋と咬筋がスパズム(過緊張)を起こしていた。
 
第4頚椎を矯正し、顎二腹筋と咬筋をカウンターストレイン(筋を正常化するテクニック)で調整すると、痛みが随分軽減し、口をある程度大きく開けられるようになった。
顎関節の解剖図
 
両肩の前の部分の痛みは、病院に行っても原因が分からず、改善されないで放置されたままになっていた。痛みが出ている箇所を触れてみると、小胸筋がスパズムを起こしており、強めに押すと痛みを訴える。どうやら小胸筋に問題があるようだ。小胸筋にストレッチを施し、痛みの変化を訪ねてみると随分軽減したとのこと。
 
次に右足の親指の知覚麻痺については、3年ほど前からの症状で、その頃仕事で履いていた靴が合っておらず、それが原因ではないかとのことだった。検査をすると、関節は正常、筋力も正常だった。この領域を支配する神経の出どころである腰椎にも問題は見当たらなかった。
 
従って、この部位の抹消の知覚神経が単独で損傷しているものと判断した。このような末梢神経の損傷は、時間の経過とともに再生し、ほぼ元に戻るはずであるのに、Fさんの場合はなぜ修復が遅れているのか?
 
下肢全体の血行とリンパ還流を促進する施術を行い、下肢、特に足部から足趾にかけての筋膜の引き攣れを緩めるような施術を行った。さらに、当該組織の修復が少しでも速やかに行われるよう、頭蓋仙骨リズムへ誘導するような処置も行った。

初回の施術はここまで。

2回目(遠方のため2週間後)

あごと両肩の前の部分の痛みはかなり改善しており、ご飯も普通に食べられるようになったとのこと。右足の親指の知覚麻痺については、麻痺からしびれに変わってきたとのこと。少しずつ感覚が戻ってきているようだ。
 
2回目も初回とほぼ同様の施術を行った。
また、2週間後に3回目の施術を行うことなった。
 
完全回復するのも時間の問題だろう。
(※あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。)