頭蓋骨の調整について

上面から見た頭蓋骨
頭蓋骨(とうがいこつ)は、実はわずかに膨らんだり、しぼんだりしています。頭蓋骨は固まった1個の骨ではなく、いくつかの骨(前頭骨、後頭骨、側頭骨など)がつながって形成されています。このつなぎ目のことを「縫合(ほうごう)」と言い、ギザギザの形が特徴的です。
 
胎児のときから死ぬまで、この「膨らんだりしぼんだり」というリズムを繰り返します。このリズムを「頭蓋仙骨律動リズム」といいます。
 
通常私たちが行う肺呼吸は二次呼吸であり、この頭蓋のリズムは一次呼吸であるといわれています。なぜなら肺呼吸よりも前の胎児の頃から行われているもので、人間の根源的な呼吸であると言えるからです。
 
頭蓋仙骨律動リズムは周期に個人差があり、1分間に6から12サイクルの範囲内であれば正常であるといわれています。このリズムは生涯一定したもので、運動や感情の変化に影響を受けません。
 
ただし、急性疾患や感染で高熱を出したときや、子供における過運動症などでは、周期が12以上を示したり、脳障害がある人では周期が異常に遅いことがあります。
 
頭蓋骨のリズミカルな動きは、脳脊髄液の圧の変化から生じると考えられています。脳脊髄液は脳内の「脈絡叢(みゃくらくそう)」という組織で作られ、脳や脊髄に栄養を送る役割を担っています。脳脊髄液が脈絡叢で作られるときに頭蓋骨がわずかに膨らみ、脈絡叢を出ていくときに頭蓋骨がわずかにしぼみます。この脈絡叢での脳脊髄液の産生活動が、頭蓋骨のリズムを造り出しているようです。

律動リズムが乱れると? 

頭蓋仙骨律動リズムが乱れると、神経系や内分泌(ホルモン)系、免疫系の働きに問題が生じたり、内臓あるいは全身性の機能低下、ひいては情緒面にも好ましくない影響が出ます。
 
頭蓋仙骨律動リズムが乱れる原因はさまざまですが、分娩時に母体から引き出されるときや、頭を打ったり、転倒してお尻(骨盤・仙骨)を打ったりしてリズムが乱れることが多いようです。リズムが乱れるということは、頭蓋骨の一部や仙骨が正常な可動性を失ってしまっていることを意味しています。

てらだカイロプラクティック院はソフトなタッチで頭蓋骨を調整します

頭蓋骨の調整頭蓋骨の調整は、わずか5gくらいの非常に軽いタッチで行われます。主にクライアントさんに仰向けに寝てもらい、両手を頭の下において頭蓋仙骨律動リズムの検査をします。
 
もし、リズムが乱れや減弱、左右の非対称が見られる場合には、各々の頭蓋骨間の縫合や硬膜の可動性をチェックします。可動性がなければ5gのタッチで牽引または押圧を加え、リリース(解放)します。リズムが正常に戻ればひとまず調整は終了です。症状の慢性度や重傷度により調整の頻度や回数が変わってきます。
 
この頭蓋仙骨調整は必ずしもすべてのクライアントさんに行ってはいません。症状がなかなか改善しない方、一時的に症状が回復してもすぐに戻ってしまう方、慢性頭痛のある方、全身性の疲労感や違和感がある方などに行っています。
 
これらに当てはまらなくても、頭蓋仙骨調整は、自然治癒力や免疫力をアップさせ、自律神経やホルモンバランスを整え、全身の状態をより良い方向に導いていく効果があります。健康な方はより健康になれるという優れた調整法なのです。