風邪の予防

手を洗う男の子と女の子

風邪の季節ですね。当院のお客様の中にも風邪を引いて苦しんでおられる方が増えてきました。
 
風邪の予防というと、まず思い浮かべるのが「マスク」ではないでしょうか。多くの方が、マスクをしていると風邪を引くリスクを大幅に減らせると信じておられるでしょう。私もその一人でした。
 
でも、マスクって意外とウイルスの侵入には役に立たないそうですね。ウイルスって、マスクの繊維の網の目でさえもたやすく通過できるほど小さいんですって。それは、風邪でもインフルエンザでも同じです。(但し、最近ではウイルスの侵入をある程度防げるほど目が細かく、隙間のできにくいマスクも開発されています。)

風呂上がりの水浴が良いらしい!? 

さて、マスクの他にも手洗い、うがいが風邪の予防に効果的なことは子供でも知っていますよね。ところが最近面白い情報が入ってきました。「風呂上がりに水を浴びると、風邪を引かない」というものです。
 
この話を聞いたとき、最初は耳を疑いました。体を冷やすことで体温が下がり、それに伴って免疫力が下がるというのが一般常識だと思いますが、その常識を真っ向から否定するような突拍子もない話に最初はかなり驚いてしまいました。
 
そこで、その根拠を調べてみました。お風呂に入ることで体は温まります。そしてお風呂から上がると徐々に冷たい室温によって体温は奪われていきます。これが、せっかく湯船に浸かっても体の温かさが長くは続かない理由です。
 
ちなみに「太っている人は分厚い脂肪があるから、大丈夫なのでは?」という疑問が起こってきます。確かに脂肪は筋肉に比べ熱伝導が低いことが分かっています。肉を焼いた時に赤みの部分と白身の部分では焼け方が違うのでお分かりでしょう。
 
しかし、体の熱は体表から奪われていきます。体表には皮膚があり、皮膚には毛細血管があります。実はこの毛細血管から体の熱は奪われていくのです。そのような理由で、太っている人は分厚い脂肪がありますが、熱の放散にはほとんど関係がないので、太っている人もそうでない人と同様に体の熱は奪われていきます。
 
さて、風呂上がりに水を浴びるとなぜ風邪をひかないのか?それにはちゃんとした根拠があるようです。風呂上がりに水を浴びると、体表の毛細血管が瞬間的にギュッと収縮します。そうするとそれがコーティングのような働きとなり、体の内部の温まった血液は体表にまで循環できなくなります。そういうわけで体表の温度は下がりますが、体の内部の温度は温かいままということになります。もちろん、体をすぐに拭かないとさすがに体温はやがてどんどん奪われていきますのでそこは注意が必要です。
 
正しい方法があるわけではないのですが、私の場合、洗面器一杯に冷水(水道水)を汲み、それを頭から一気にかぶるようにしています。最初は張り切って3回かぶっていましたが、さすがに最近は1回だけになりました。それなりに勇気と忍耐がいる行為なので。この方法を試すようになってから不思議と風呂上がりに体が芯からポカポカしてくるような感じになりましたし、冷えにくくなりました。
 
毎年、数回しつこい風邪に見舞われるので、今年こそは何としても罹らないことを願っています。皆様もぜひお試しあれ!
電車のつり革につかまる二人の男性

参考資料

『平林ラボ』  http://h-lab.wondernotes.jp/lab02/